アメリカンキューダ

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アメリカンキューダとは

アメリカンキューダは、害獣駆除の為にアメリカで品種改良された猫種で、警戒心が強く、ワイルドで独立心溢れた猫のため、いわゆる愛玩動物といった性質ではなく、ペットショップなどで見かけたとしても猫初心者には全く向かないタイプの猫種です。

日本では余り見かけない猫ですが、アメリカではそれなりに知られている猫種です。

アメリカンキューダの歴史

アメリカンキューダは16~17世紀、スペインの征服者が船の中の食物や船そのものを荒らすネズミなどのげっ歯類を退するために船内で飼っていた船猫の子孫だと考えられています。

この猫達はよりどん欲にネズミ達を狩ることを義務づけられていたため、船内で水だけを与えられておらず、自力でエサを狩り、自然と高い狩猟能力を身に付けていったと考えられています。

船がアメリカに到着してからはその土地に放され、その後は数世紀にわたって人間の居住地近くに暮らす納屋猫として生き抜いてきました。
その後1980年代、害獣駆除に長けた最高の猫を作り出そうという目的の元、アメリカ南東部に位置するテキサス州、オクラホマ州、ニューメキシコ州において「Kitten Evaluation Under Direct Assessment」(直接的評定における子猫の格付け)という実地調査が行われた結果、エジプシャンマウに似た猫が多く生息していることが発見されました。

どこかで野良猫にエジプシャンマウに血統が混じったのか、それとも、エジプシャンマウのような猫が最も優れた生存能力を有しているのかは議論のさなかですが、これらの猫は前出のプロジェクト名「Kitten Evaluation Under Direct Assessment」の頭文字をとって「KEUDA」(キューダ)と呼ばれ、現在に至ります。

アメリカンキューダの特徴

アメリカンキューダの特徴は、腹部とひじの後ろにある皮ひだです。これらの皮ひだは一歩の幅を大きくして走行スピードを高め、獲物を捕らえたり、逆に捕食者から逃げたりするときに役立ちます。
この身体的特徴が、数世紀にわたって野生環境で生き抜いてこられた理由の一つかもしれません。
自然の中で数世紀にわたって生き抜いてきた猫であるため、トップクラスの健康体を誇りますが、被毛がやや薄く、冬でも厚くなりにくいので寒さには弱いです。
アメリカンキューダの性格は、活発で外向的、適応力が高くて社交的ですが、スキンシップについては、神経質な一面もあります。
狩猟猫のため、多くの運動を必要とし、走ったり跳んだり登ったりする運動を好みます。
水を恐れないことで有名です。
また、集団行動が得意で、見知らぬ子猫の面倒を見たり、弱った仲間を介抱したりするとも言われ、厳しい環境の中で生き抜く為に培ってきた知恵なのかもしれません。

アメリカンキューダの体重

アメリカンキューダは2.5~6.5kgと平均体重にバラつきがあります。
猫種として確立されてからが短く飼育環境(食事、運動)に大きく影響されるようです。

アメリカンキューダの平均寿命

アメリカンキューダの平均寿命は10~13歳ほどだといわれています。
本国のアメリカでは、未だ害獣駆除猫として扱われることもあるため、外で過ごすことも多く、短めの平均寿命なのかもしれません。
ただし、室内飼いをした場合は、病気の罹患なども減ると考えられ、寿命は大幅に伸びるかもしれません。

アメリカンキューダの性格

外交的と言われていますが、飼い主以外にはフレンドリーとはいえません。猫の中でも神経質な部類に入ると言われています。
外での生活の長い猫種のため、基本的に警戒心が強く過度なスキンシップは強いストレスになります。

アメリカンキューダの価格

不明です。日本では希少種のため、価格帯はわかりません。
エジプシャンマウが20万〜40万程度の価格帯のため、ペットショップなどで取り扱われた場合この程度になると予測されます。希少性はありますが、飼いづらい部類にはいるため、一般的な人気は出ずらいでしょう。

アメリカンキューダの飼育法

他の猫種よりも毛が薄くて短いので、寒さに弱いという弱点があります。
生きてきた環境に適した被毛の量になっていますが、ペットとなった場合は彼らにあわせた室温を検討する必要があります。とくに冬場などの温度が低い時期は体調を崩してしまわないように室内の温度を温かく保ってあげるようにしましょう。
また狩猟猫であるため、多くの運動量が必要であることは理解しておきましょう。
キャットウォークやキャットタワーなどで運動量を増やすのもOKですし、飼い主さん自身が相手になっておもちゃなどで遊んであげる必要があります。
運動不足は、心と体に暗い影をおとしますので、必ずケアする必要があります。

アメリカンキューダの飼育法ーお手入れ

 アメリカンキューダの被毛はダブルコートで、オーバーコートはシルクのように滑らかで光沢があり、アンダーコートは寒い季節でもそれほど生えません。寒さに弱いので冬の室温には注意しましょう。
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