アラビアンマウとは
アラビアンマウは、元々、中東のアラブ首長国連邦(UAF)、カタール、オマーン、バーレーン、クウェート、サウジアラビアなどの砂漠に暮らしていましたが、人間の居住地域が砂漠に広ってきたため、生息地域と被り都市部へ入り込んできました。の街中で猫を見かけたら、それはアラビアンマウと考えてよいでしょう。2008年8月、WCFに公認され、2009年1月から国際ショーへの参加が可能となりました。なお、「マウ」とは古代エジプト語で「猫」を意味します。
アラビアンマウの歴史
アラビアンマウはアラビア半島の砂漠で自然発生した短毛種で、ざっと1000年以上の歴史があると推定されています。うだるような暑さになる昼間は寝て、夜に活動するという「夜行性」の生活リズムが基本です。また、自分の被毛をなめることで気化熱を高め、体温を冷やすというコツを心得ています。
アラビアンマウの特徴
アラビアンマウの特徴は、体は筋肉が発達してがっちりしており、足が長い点です。また、頭は丸く鼻は横から見るとややくぼんだ曲線を描きます。目は楕円形で大きく、やや斜視気味、色は様々です。体温を効率的に逃がすため、体の大きさと比較して耳は大きく、やや前のめりになっています。しっぽの長さは中程度で、先端に行くにしたがって細くなるテーパー型です。下毛がない被毛は短く、体に寄り添うように寝ています。さわり心地は硬く、光沢があります。
アラビアンマウの性格は、活動的で敏捷、遊び好きです。飼い主には忠実で、他の動物とも仲良くやっていける社交性を持っています。
アラビアンマウの体重
アラビアンマウの平均的な体重は4kgから7kgになります。
オスは7kgにもなり、見た目のスリムさと裏腹に筋肉質な体型のため重量になります。
アラビアンマウの平均寿命
日本での販売例はあまり無いため、日本の環境における正確な平均寿命は不明です。
猫の平均寿命は13歳ですので一つの目安にはなります。
アラビアンマウの性格
自然界で生活をしていたアラビアンマウはとても活発で体を動かして遊ぶ事が大好きです。その動きは俊敏で身体能力も高く、動きを見ているととても面白い猫です。
自然に生息していた猫なので懐いてくれるのか心配になる方もいるかもしれませんが、飼い主に忠実な一面があるので躾には苦労せず、また社交性もあるので他の動物とも仲良く暮らしていけます。
アラビアンマウの価格
アラビアンマウは猫愛好家にとても人気の高い猫種ですが、日本ではほとんど販売されていません。稀にブリーダーさんやキャッテリーから販売される事がありますが、価格が20万前後と少し高めの相場になっています。
アラビアンマウの飼育法、お手入れ
性質面では飼育のしやすいアラビアンマウですが、閉鎖的でスペースのない環境を苦手にしている個体が多くみられるので、狭い集合住宅での飼育には間取りを変えるなどの工夫がひつようとなります。
遊び好きなアラビアンマウは足が長く敏捷で跳躍力もあるので、室内で遊ぶ際はそれなりのスペースや高さのあるキャットタワーを用意してあげてください。
砂漠地帯では気温の安定した夜に活動する夜行性で、ペットとして飼育されるようになってからは通常の生活リズムに慣れつつあるようですが、個体によっては夜行性の性質が色濃く残っている場合があるので注意が必要です。
アラビアンマウは暑さに強いネコですが、日本の高温多湿の環境は苦手なので冷房や除湿器などの気温管理は必要となります。
短毛の被毛は抜け毛が少なく、週1.2回のブラッシングでケアは十分です。
アラビアンマウのかかりやすい病気
飼育頭数が少ないため、具体的な傷病名がわかりません。
ただ砂漠に住んでいた猫種なので、日本の湿度や寒さには合わないと考えられるため、屋外での飼育には向かないと言えます。
一般的に猫がかかりやすい尿石症、腎疾患、リンパ腫などへの注意は必要でしょう。
アラビアンマウのペット保険
一般的な病気への備えとして検討し、健康なうちに加入したほうが良いと言えます。