医療費・治療費
猫の尿路結石|症状・治療法・費用の目安と再発予防まとめ
尿路結石とは
猫に多い泌尿器の病気のひとつが「尿路結石」です。膀胱や尿道に結晶や石ができてしまい…(以下本文)
主な症状と気づき方
- トイレに何度も行くが尿がほとんど出ない
- 長時間トイレにこもる
- 血尿が出る、尿がピンク色になる
- 強く鳴きながら排尿を試みる
- 食欲が落ちる、嘔吐する
- お腹を触ると痛がる
危険サイン:完全に尿が出なくなった場合、腎不全や膀胱破裂を起こすことがあり、最悪24〜48時間で命に関わることもあります。
尿路結石の原因とリスク因子
- 飲水量不足(ドライフード中心で水を飲まない)
- 食事内容(マグネシウムやリンのバランス)
- 体質・遺伝(特にシュウ酸カルシウム結石)
- 肥満・運動不足
- 性別・年齢(オス猫に多い)
検査内容と費用目安
検査内容 | 費用目安 | 概要 |
---|---|---|
初診料+一般診察 | 1,000〜3,000円 | 症状のヒアリング、触診 |
尿検査 | 2,000〜4,000円 | pH、結晶の有無を確認 |
レントゲン検査 | 5,000〜8,000円 | 石の有無と位置を確認 |
超音波検査 | 6,000〜10,000円 | 小さな結石も確認可能 |
血液検査 | 8,000〜12,000円 | 腎機能や全身状態を確認 |
👉 初診+一通りの検査で 15,000〜30,000円程度 がかかるのが一般的です。
治療法と費用の目安
内科治療(軽度の場合)
抗生物質や鎮痛剤の投与、点滴、カテーテル処置など。1回通院で5,000〜15,000円。入院は1日8,000〜15,000円。
食事療法
ストルバイト結石は療法食で溶解可能。月3,000〜6,000円。外科手術を避けられる場合も。
外科手術
- 膀胱切開術:50,000〜100,000円
- 尿道変更術:100,000〜150,000円以上
治療の流れ
- 尿検査・画像検査による診断
- 通院での内科治療
- 重度閉塞時はカテーテル処置や手術+入院
- 退院後は療法食と定期検査で再発予防
再発率と予防策
ストルバイト結石は約50%が再発。シュウ酸カルシウムはさらに難しいため予防が重要。
- 飲水量を増やす(循環式給水器、ウェットフード、複数の水場)
- 療法食や低マグネシウムフードを継続
- 半年〜1年に一度の尿検査を実施
費用と家計の考え方
突発的に高額な手術費が発生する可能性もあるため、緊急資金の準備が必要。療法食や定期通院は固定費として家計に組み込むのが安心。
飼い主さんの体験談募集
当サイトでは、猫の尿路結石の治療費・治療経験についての体験談を募集しています。
「実際にいくらかかったのか」「どの治療法を選んだのか」など、リアルな声が同じ悩みを持つ飼い主さんの助けになります。
まとめ
- 猫の尿路結石は放置すると命に関わる病気
- 初診+検査で約2万円、手術になると10万円以上
- 再発率が高く、予防と長期管理が欠かせない
- 早期発見・治療が猫の命を守るカギ