猫の保険とは

昨今の猫ブームにより現在の猫の飼育頭数は犬の飼育頭数とほぼ変わらない頭数になっていると言われていますが、飼育頭数と言うのは、登録頭数ですので、犬のような狂犬病の予防接種の法的義務がない猫においては実際の頭数よりも多くの猫がいる可能性があります。
猫のペット保険はこうした飼育頭数の増加とともにそのニーズが高まっています。
猫の保険は、ペット保険の中の一種で、基本的には犬の保険と変わりません。

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日本の猫のペット保険の歴史

猫の保険の歴史は、ペット共済から始まっています。2000年代に現在のアニコム損保の前身などがペット共済をはじめましたが、支払が滞ったりするなどのいわゆる共済詐欺が増えてしまったことで、共済は、保険会社になるか、共済自体を辞めるかの岐路に立たされました。
当初は7社程度でしたが現在では、損保4社、少額短期保険9社とペット保険を取り扱う保険会社が増えています。メインは犬と猫向けのペット保険で現在のところ犬猫で補償は同じです。

「猫の保険」をおすすめする3つの理由

1.猫の長寿化による生活習慣病の増加

近年、猫の外での飼育が減り室内での飼育に変わるという大きな生活環境の変化があり、さらに食生活がよくなったことで猫の平均寿命が伸びています。

同時人間と同じようにや肥満による心臓病、糖尿病などの生活習慣病にかかることが増えており、健康維持への備えが必要なのです。

2.猫は家の中でのケガは少ないが、思いもよらない事故がある

猫は犬と違い身軽で、フローリングでも滑ることもなく、家の中にいるのであれば、ケガをしないような印象がありますが、思いもよらない事故が発生するケースが散見されます。

具体的には、猫のおもちゃや生活雑貨を誤飲・誤食してしまうことによる救急診療です。こうした誤飲誤食は、すぐに飼い主が気がつけばいいのですが、全く気がつかずに数日たって、元気がないので病院にいくと、誤飲誤食による腸閉塞になっていた・・と言ったことも珍しくありません。
こうした事故の治療は、手術や入院を伴い数十万円の高額な診療費が必要になるケースが多く、診療費への準備をおすすめします。
猫が外に出ないからといって、ケガや事故のリスクがないわけではなく、飼い主がよく気を配っていないと思いもよらない事故にあってしまうのです。

3.幼年期(子猫)・高齢(老猫)では健康リスクが高くなる

成猫になってからは特に、病気やケガに悩まされることが少ない猫ですが、どんな猫種でも子猫の時代と高齢になった場合に健康のリスクが高くなります。

免疫の整わない幼年期では前述の誤飲誤食や寄生虫症や外耳炎などに罹患することも多く、年齢を重ねた高齢期では、生活習慣病や腎臓疾患、心臓疾患や白内障などを患うケースが多く見受けられます。

こうしたことから、猫の保険加入をおすすめ致します。さらに本当に必要な高齢猫になると、新規加入年齢の問題からペット保険の選択肢が少なってしまうので、早めの加入検討が必要なのです。

猫の保険の保険料

猫の保険の保険料は、犬と比較した場合安く設定され、猫種ごとの保険料差もほぼありません。保険料が安い理由は猫種ごとに体格差やなり易い病気の差が少なくリスクの見通しがつきやすいことが考えられます。

犬の場合は、小型犬のチワワでは成犬で2kg~一方大型犬のチベタンマスティフでは30kg以上など体格の差が15倍以上もあり、同じ動物とは言いがたい差があります。かかりやすい病気やなりやすいケガも様々ですし、体重も違えば投薬量も違うことから診療費もことなりますし、体格が大きいほど寿命が短い傾向にありますので、保険料の差も出てきてしまうと言う訳です。

猫の場合はシンガプーラなどの小さい猫とノルウェイジャンフォレストキャットなどの大きな猫でもせいぜい体重差は4倍程度です。

こうしたことから保険料は安く、猫種ごとの保険料差もないのです。

猫の保険の補償

猫の保険の補償範囲は、商品によりますが、猫が病気・ケガで動物病院にかかり、通院・入院・手術での診療費が補償対象となるペット保険です。また、補償の種類が細分化されているため、補償内容を理解していないと、期待と異なる補償内容の保険と契約してしまう事になりますので注意が必要です。
補償対象となる病気ケガは、加入後に初めて起きた病気・ケガのみで、加入前から発症していた病気ケガ、先天性異常・遺伝性疾患は含まれません。

通院補償

通院とは、動物病院での診療、投薬、薬の処方(サプリメントは大抵除外)、通院点滴などが対象となっていますが、通院補償の範囲も各社微妙に違うケースもあり注意が必要です。

通院の補償は、細かなケガ、尿石症、皮膚炎などで利用する可能性がありますが、現在のペット保険には通院補償が付帯されているものそうでないものもあります。

通院補償があると、小さな変化でも気兼ねなく動物病院に通うことができ、大きな病気の早期発見、早期治療に繋がります。

入院補償

入院の補償は、大きな病気などに併せて発生します。通院よりも多くの診療費用がかかります。さらに入院以上にまとまった診療費用がかかるのが手術です。

手術補償

手術の定義については、一般的に麻酔をし、切開または、カテーテルでの取り出しを指します。

手術費用は数十万〜100万に上ることもあります。手術後の入院、通院となると家計に対してのインパクトも大きく、高齢になると手術、入院を伴うケガ、病気へのリスクが高まり、備えとして加入される方も多くいらっしゃいます。

商品ごとの補償範囲

猫の保険には,まず補償範囲に違いがあり、一般に「フルカバー型」・「補償限定型」があります。

①フルカバー型

フルカバー型とは、動物病院での通院・入院・手術がすべて対象のペット保険のことを指します。
小さな怪我から負担が大きくなりがちな、入院・手術まで幅広くカバーできることが特長です。
殆どの猫のペット保険を扱っている保険会社で取り扱っている商品です。

例)
アニコム損保(どうぶつ健保)
アイペット損保(うちの子)
ペットメディカルサポート(ps保険)
FPC

②補償限定型

補償限定型とは、通院・入院・手術のいずれかを或は、組み合わせで商品が構成されているペット保険をさします。手術と手術後の入院を補償するタイプが一般的で、フルカバータイプと比べ補償金額が大きい事が特長です。

例)
アイペット損保(うちのこライト)
日本アニマル倶楽部(プリズムコール)
au損保のペット保険
日本ペットプラス少額短期保険(旧ガーデン少額短期保険(いぬとねこの保険))(パールプラン)

補償のタイプ

猫の保険の補償タイプは大きく分けて2つになります。
日額限度・日数限度タイプと日額・日数限度なしタイプです。

日額限度・日数限度タイプ

一回の補償限度額と年間の日数限度が設定されているタイプです。
ケースによっては補償が足りない可能性もありますが、一方で、保険料が抑えられており、バランスがよい商品と言えます。

例)
アニコム損保 どうぶつ健保ふぁみりぃ
アイペット損保 うちの子・うちの子ライト
日本アニマル倶楽部(プリズムコール)
ペットメディカルサポート(ps保険)

日額・日数限度なしタイプ

一回の補償限度額と年間の日数限度が設定されておらず、高度医療や高額な手術であっても、費用を気にせず安心して治療できます。

例)
au損保のペット保険
アクサダイレクト(ねこのきもち保険)
ペット&ファミリー少額短期保険(げんきナンバーわん)
日本ペットプラス少額短期保険(旧ガーデン少額短期保険(いぬとねこの保険))

猫のペット保険会社で引受可能な猫種

雑種やミックス猫はもちろんですが以下のような純血猫種が引受可能な猫種ですが、記載のない猫種、日本では分類されていない猫種は、加入を検討しているペット保険会社に問い合わせてみましょう。

ア行の猫種
アビシニアン
アメリカンカール
アメリカンキューダ
アメリカンショートヘア
アメリカンボブテイル
アメリカンポリダクティル
アメリカンワイヤーヘア
アメリカンリングテイル
アラビアンマウ
アルパインリンクス
イジアン
ウラルレックス
エイジアン
エキゾチックショートヘア
エジプシャン・マウ
オイイーボブ
オーストラリアンミスト
オシキャット
オホサスレス
オリエンタル
オリエンタルバイカラー

か行の猫種
カラーポイントショートヘア
カリフォルニアスパングルド
キプロスアフロディーテ
キムリック
キンカロー
クリッパーキャット
クリリアンボブテイル
コーニッシュレックス
コラット

さ行に属する猫の種類
サイベリアン
サバンナ
サファリ
ジャパニーズボブテイル
ジャーマンレックス
シャム
シャルトリュー
シャンティリー
ジェネッタ
シンガプーラ
スキフトイボブテイル(トイボブ)
スクーカム
スコティッシュフォールド
スノーシュー
スフィンクス
セイシェルワ
セイロンキャット
セルカークレックス
セレンゲティ
ソコケ
ソマリ

た行に属する猫の種類
ターキッシュアンゴラ
ターキッシュバン
チートー
チャウシー
デザートリンクス
テネシーレックス
デボンレックス
トイガー
ドウェルフ
ドラゴンリー
トンキニーズ
ドンスコイ

な行に属する猫の種類
ナポレオン
ネベロング
ノルウェージャンフォレストキャット

は行に属する猫の種類
バーマン
バーミーズ
バーレイニディルムンキャット
ハイランドリンクス
ハバナブラウン
ハバリ
バリニーズ
バンビーノ
ピーターボールド
ピクシーボブ
ヒマラヤン
フォールデックス
ブラジリアンショートヘアー
ブランブル
ブリティッシュショートヘア
ブリティッシュロングヘアー
ペルシャ
ベンガル
ボンベイ

ま行に属する猫の種類
マンクス
マンダレイ
マンチカン
ミンスキン
メインクーン
メコンボブテイル
モハーベスポッテド
モハーベボブ

や行に属する猫の種類
ユークレイニアンレフコイ
ヨークチョコレート
ヨーロピアンショートヘア

ら行に属する猫の種類
ライコイ
ラガマフィン
ラグドール
ラパーマ
ラムキン
ロシアンブルー

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