猫の縄張りは意外と狭い 猫のテリトリー(縄張り)について

現在ぺットとして飼育されている猫は、交通事故や迷子、病気の感染などのトラブルを防ぐため室内飼いを推奨されていますが、猫は本来それぞれ外でテリトリー(縄張)りをもつ動物です。猫を飼うためには、本来の習性を理解することで、より良い関係を築くことができます。

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猫のテリトリー(縄張り)は直径500メートル以内

飼育された猫でも放し飼いの場合には、1日に40回は外に出て行くと言われています。これは自分のテリトリー(縄張り)をパトロールし、縄張りの管理をするためです。

毎日ほぼ決まった時間に決まったルートを周り匂いを嗅いで、どの猫がいつ来たかをチェックし、自分もおしっこをかけたり、体を擦りつけたりしてマーキングをし、自分の存在を示します。

マーキングのような習慣的に行うこと以外にも、縄張り内では、他の猫と出会って喧嘩したり、お気に入りの場所で昼寝をしたり、発情期であればパートナーをめぐり喧嘩をしたり、うまくいけば交尾をしたり、鳥や虫を捕まえたりと、外猫には、たくさんの仕事があります。

野生の猫では、獲物を取るためには、直径1キロのテリトリーが必要とされていますが、都会の猫は、大体直径500メートルを縄張りとして共有したり棲み分けが行われます。

猫がテリトリー内で行っている行動の詳細が以下のようになります。

パトロール

テリトリーの中に不審者、侵入してきた猫はいないか、変わったものが置かれていないかなどを偵察します。毎日定時にパトロールを行います。他人の家の庭も含めテリトリーとなっていることもあり、飼い猫が知らないところで、ご飯をもらっていたり、昼寝をしたり、迷惑をかけていることもあります。
難しいことではありますが、ある程度飼い猫のテリトリーを把握していないとご近所とのトラブルになることもありますので注意しましょう。

猫の集会

空き地や駐車場等に何匹かの猫たちが集まり、顔や匂いでお互いに侵入者ではないと言うことをに確認する行為で「猫の集会」と呼ばれています。このテリトリーが重複する猫たちが集まる場所を「集会所」と呼ばれています。集会所に選ばれる場所は様々ですが、安全で涼しい場所や屋根などの高所、広い場所が選ばれることが多いようです。ここでは、仲良し同士や親子などでグルーミングをすることもあります。

他の猫とすれ違う

テリトリー(縄張り)は内に何匹もの猫がいます。猫の集会に参加するような顔見知りの猫と出会うと、大抵の場合はお互い顔逸し目を合わせないようにし、すれ違い衝突を回避します。他の動物でも同様ですが、目があい目を合わせ続けると言うことは、喧嘩をする合図です。ですから無用な争いを避けるために、例え知り合いでも目を合わせないのです。

縄張争い(小競り合い・喧嘩)

テリトリー内で仲の悪い猫や縄張を広げようとする猫と出会ってしまった場合、テリトリーを主張し、争うことがあります。唸り声だけで牽制しあいどちらかが逃げ、終わることもありますが、直接的な喧嘩となった場合、噛みつきや引っ掻きなどで怪我を負うこともあり野良猫の場合は、喧嘩の傷や傷からの細菌や病気の感染で死亡してしまうこともあります。このようなことが起きないように、飼い猫が怪我をして帰って来た場合は、必ず手当をし、病院に連れて行きましょう。

発情のシーズン 恋する猫たち

メスが大声でオスを誘惑することで始まります。声にオスたちは引き寄せられ、鉢合わせをしたオスたちが喧嘩をすることになることもしばしばです。猫の発情の季節というのは、明期(明るい時間帯)の長さによって起こるとされており、野良猫ですと1~9月に発情することが多いですが、飼い猫のように年間を通じて12時間以上の照明があたると発情に季節性はなくなります。そのため、様々な問題を避けるため飼い猫であれば、去勢や避妊は必須となります。

マーキング

自分の縄張りであると主張するため、猫たちはおしっこをかけたり、体を擦りつけたり、木などで爪を研いだりすることでマーキングをします、マーキングを頻繁にすることで、縄張りが重複する猫たちに自分が健在であることを主張していると考えられています。特にこのマーキングは、家の中で行われると悪臭や家具の破損など大変なことになります。

猫の縄張りについてのまとめ

猫の縄張りは意外と狭く、一回の喧嘩が命に関わることもあり、それぞれできる限り争いを避けようとしています。猫達の生きる知恵とも言えます。一方で飼い猫の場合、こうした縄張りにまつわる行為が、家族や近隣住民への迷惑になることもあります。何よりも怪我や事故に遭う可能性もあり、命に関わることもありますので、できる限り去勢や、避妊を行い室内で飼育することが望ましいでしょう。万が一怪我や事故にあってしまった場合は、すぐに動物病院にかかりましょう。また猫の治療は高額になる可能性もありますので、お金を気にせず十分な治療を受けさせるためにぺット保険に加入することをお勧めします。

猫の飼い方
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